暗闇の角から顔を出したのは、 「早瀬くん⁉︎どうして…」 「また変な男に追われでもしたら、お袋が鬼の形相で待ってるからな」 「お前、犠牲者ってなんだよ」 高野くんが早瀬くんを睨む。 「さあね」 そう言って私の手を取る早瀬くん。 「どこ行くんだよ」 「あれ?誰かさんが同居してるとか言いふらしたから知ってるかと思ったんだけど」 ギクッ 「そーゆーことだから」 そう言って進んでいく早瀬くん。