「ンムッ、わっ!今何時⁉︎」

時計を見ると、


「…もう11時、顔洗ってこようかな」

ゆっくりと音を立てないように洗面台に向かう。


ジャーー

あったかいお湯のせいで、少し鏡が濁る。



「ふぅ、…

って‼︎ナッナッナァーニィー!!!!!」

何よこれ!!


顔にマッキーペンで

"いびきと寝言までバカ"


「…絶対早瀬くんだなぁ!?」ムカムカ


勢いで階段を上る。

ガチャ‼︎

「早瀬くん‼︎」


「っるさいなー、またバカいちごか」

李恩くんが睨んでくる。


「なんだよ」


「なんだよじゃないわよ‼︎この顔どうしてくれるの!!!」


「プッ」


「な、わ、笑ったな⁉︎最低‼︎」


ドンッ

思いっきりドアを閉める。


「なんであんなバカいちご荒れてんだよ」


「ハァ、ったくしょうがねえなあ」