なんとか授業を終えて、あと1時間!

学校から帰ったらまた早瀬くんと〜えへへ。



「いちご」


「…いちご?」


「はい!」


「どうしたの?いちご、さっきから高野くんが何回も話しかけてるのに」

さらが不審そうに私を見つめる。


「あ、ごめんごめん」


「なにニヤニヤしてるのよ〜」


「え、ニヤニヤなんて、えへ」


急いで顔を拭う。


さらとえまは本当に勘が鋭いから気をつけなきゃ!


「いちご、今日帰り途中まで送ってくから」

高野くんがリュックを肩にかける。



「え!?もう6限終わったの!?」

私の言葉に、3人とも顔を見合わせる。