初めてのキスだけど、時雨さんを早く黙らせたかったのもあるしイライラもちょっとあって、何の抵抗もなく目の前の唇にしてしまった。 私はともかく彼は慣れているだろうから別に平気だろう。 それでもちょっとびっくりさせて少しでも黙ってくれればなって思ってしたことだし。 重なり、触れ合ったそれをそっと離し、数センチしかない距離の彼を睨みつけると目の前には目を開いたままの彼。 どうやら作戦は成功したっぽい、からよかった。 時雨さんはものの見事に固まってしまっていたから。