なのに、とんでもないことをアイツは口にした。



「はっ!?」

「はっ、じゃねーよ!!この俺様の言うことだけは一度で聞きやがれっ!!!」

掃除の時間、私は廊下で掃き掃除をしていると、がに股で子分をひっさげてやってきた竜之介(バカ)が茶色に染めた髪をかきあげながら薄ら笑いを浮かべた。


「まぁいい…ふっ。喜びのあまり震えて声にならないのも無理もない。なんせこの俺様専属マネージャーにお前は任命されたんだからな!!」


「はぁあっ!?今なんて言った!?」


「新川ラッキーだなっ!!この東海ナンバーワンの不破竜之介様がお前をマネージャーにしてもらえるなんて!!」
「そうだぜお前っ一生分の幸せ使い果たしたな!!」
何十人も引き連れたバカ子分達がなんやかんや言ってくるも、

「お断り致します。誰があんたなんかのマネージャーなんか」
つんっ!とそっぽ向いて断固拒否するも・・・、

「捕まえろぉぉおっ!!!」
「「はっはいっ!!!」」
バカの命令に子分達が物凄い勢いで逃げる私を追ってくる。

私があのバカのマネージャー!?
絶対にありえない。
私の貴重な時間をあんな奴に誰が捧げるかぁあ!!