「おおっ!!!マイクじゃねぇーか!!」
「Hi久しぶり。不破!」
不破は嬉しそうにその男に軽いハグをしあった。
「やっぱり愛知ならお前とだよな。」
ははっとそう軽やかに笑うのは……、
昨日、私が神社であったアメリカンハーフBOYのマイクだった!!!
「えっマイク!?」
私は思わず驚いて駆け寄ると、
「なんでららちゃんがここに…」
「マイクこそ…え、試合って…小学生だったの!!?」
てっきり高校生、いや、中学生だと疑わなかったというか勝手に決めつけていたから特に何も聞かなかったけど、まさかこのサイズ感で小学生なんて…
「あ?知り合いかてめぇら」
そして一瞬にして顔色が曇ったのは、不破だった。
「ああ。実は昨日、彼女と神社で知り合ってそこからデートして。」
「デート…!?じゃこのお守り…」
「ね。今日も俺が勝って試合終わったらデートしよって…」
言いかける間も与えずに、不破の拳の一撃がマイクめがけて…
ガシッ!!!
間一髪の所で湊が不破の腕を掴んで止めていた。
ざわっ…
一発触発の物々しい雰囲気に辺りの視線が一斉にこっちに向けられると、
「出場停止になりますよ。不破さん。」
少しだけ怒ったようの湊の顔つきに不破も少し冷静さを取り戻したようだ。
「戦いはコートで。アップに行きましょう。」
まだ唸ってはいるものの、不破の肩を強引に掴みその場から離す。


