神様、感謝します。
こんなに早く運命の人に出会わせてくれるなんて…
ピンポンピンポン!!!
「ん~…うるさ」
遠くで玄関のチャイムの音がすると、元旦早々温泉旅行にでかけた親がいないことに気付き、渋々起き上がる。
「この寝坊助が!!いつまで寝てやがる!!」
そこには不破が立っていて新年早々怒っている。
「そうだー試合だった…支度しなきゃ。」
昨日はついハーフボーイとのLINEが盛り上がってしまって、寝たの深夜2時。
今日は全国ミニバスのニューイヤーカップの大会が愛知会場で繰り広げられる。
「おめぇ彼氏が王者に輝くかもしれねぇっーつーのに悠々と寝てんじゃねぇよ!!」
ぽかっ!と頭を叩かれると、
「いったっ・・・。彼氏じゃないし。先行っていいよ!!」
「俺様に指図すんじゃねぇ!!今日は強豪の福岡や京都、東京の奴ら全員この俺様がぶっ潰して王者に君臨するその朝にお前なんかと一緒に行ってやるボランティア心感謝しろよ!!!」
「どうせ一人だと緊張していても立ってもいられないからでしょ。」
「なんだとぉ!?」
「はいはい、支度してきますよ。」
「ららっ!!」
「何よまだなんか…」
「トイレ貸せ!!!」
真っ赤な顔して緊張でお腹が下っているのか、お腹を抱えてうずくまっている・・・・。


