記憶の奥の怪異

よし、ここは.......

黙秘権を行使します!

「.............」

「.............」

また沈黙が流れる。

「.......なら、この質問に答えろ」

気が短いのかなんなのか、男性は次の質問を言った。

「お前は、この学園の生徒か?」

「え.......」

(何か.......ちょっと拍子抜けしたかも....?)

これなら答えてもいいかな..........?

「は、はい.......崎ノ原学園高等部三年です....」

「.......そうか」

この男性もちょっとホッとしたのか、さっきみたいに威嚇するような声じゃなくなっていた。

(と、とりあえず助かった.......のかな?)