記憶の奥の怪異

「総司、桂たちのことは任せたからな」

「分かりました〜」


「ちょっと、降ろしてください....!」

そう言っても、絶対聞こえてるはずなのに返事をくれない。

何回か曲がって進んで左に曲がったりした気がする。

すると、頬に風が当たり始めた。

波しぶきの音が耳に届く。

「そろそろ....か」

ボソッと呟いたかと思うと、急に手を外された。

「..........」

目の前にいたのは、昔ながらのお面.......?

般若みたいな....鬼のお面を被った男の人。

その人は私の後ろにある木の柵みたいなところから景色を眺めてる....のかな?

「あ.......あの....?」

私が恐る恐る声をかけると....

「..........単刀直入に聞く」




「お前........人間か?」