記憶の奥の怪異

「って、あなたにんげ.......」

「!?」

何かを言いかけたその人は慌てて私の目を覆い隠す。

「土方さーん!!」

「えっちょっと....周りが見えないです....!」

そう訴える私をおいて、後ろで何やら小声で話している。

「....!?本当か、総司...?」

「はい、だってこの子.......」

暫く話した後に私の目をまた別の人が覆い隠し、私を抱えて歩き始めた。

「!?」

(ど、どこい行くの!?)