記憶の奥の怪異

ぶつぶつと文句を言う総司と、それを宥める近藤さん。

俺はただ静観してた。

それが10分ぐらい続いたぐらいか?

スパーンッ!!

いきなり襖が開いた。

「高杉さん!新しい酒持ってきたぜよ〜!」

「って、なんで土方達がおるんじゃ?」

「お前が部屋を間違えただけだ、坂本」

「間違えとらんぜよ、確かに高杉さん達はここに.......」

キョロキョロと辺りを見回した坂本が頭を搔く。

「土方の言う通り部屋を間違えたみたいじゃのう....すまんかった」

「....気にしなくていい」