成績のために今命をかけている。 死んでも狙いたかったオール5だ。 絶対に落としてたまるもんか。 捕まって、殺されてたまるもんか。 トイレは衛生面が気になったが、安全を優先して屋上を共用としてそこですることにしていた。 この空間では緊張感もあれば安心感もあった。 神経を張り巡らせていても、その後十時まで鬼が来ることはなかった。 度々足音が聞こえては怯え、聞こえては怯えを繰り返した。でも見つかることはなかったのである。