「さすが、菜乃花。あと……、綺麗だ」


最後の言葉は、真剣な顔だった。


真っ直ぐになのちゃんを見つめてた。


「ありがと……」


なのちゃんは、顔を真っ赤にしてる。


幸せな雰囲気にドアのノック音が響き渡る。


「あっ、ここにいらっしゃいましたか。準備ができましたのでそろそろお願い致します」


「はーい」


「はい」


2人が返事をして、私たちに向き直る。


「じゃあ、蘭ちゃん、蓮、楽しんでってな」


「また後でね!」


部屋を出て行った、2人を見ながら私たちも教会へと向かう。


2人の誓いが終わると、披露宴に移った。


純白のドレスを着ていたなのちゃんは、淡い黄色のドレスに着替えていた。


「では、友人代表の上原蓮さんと高坂蘭さん。スピーチをお願いします」