あ、上原くんにお礼、言わなくちゃ。
そう思うと、勝手な身体が動いていた。
「……!」
夢中で上原くんの制服の裾を掴むと彼は、驚いた顔でこっちを見つめる。
「あの……」
言わなきゃ、お礼を。
「あり、がとう。き、のう……」
言えた、聞こえたかな……。
そう思って、上原くんを見上げると彼は少しだけ、ほんのかすかに笑っていた。
「ああ」
そう一言だけ、返事をくれた。
それが嬉しくて、久しぶりに笑顔になる。
「蘭が、笑ってる……」
「うわ、めちゃ可愛い」
そう言った2人の声を聞きながら上原くんを見る。
彼は、少し顔を赤らめて軽く頷くと出て行ってしまった。
でも、私は満足。
空は、青くて涼しい風が吹いてる。
そう思うと、勝手な身体が動いていた。
「……!」
夢中で上原くんの制服の裾を掴むと彼は、驚いた顔でこっちを見つめる。
「あの……」
言わなきゃ、お礼を。
「あり、がとう。き、のう……」
言えた、聞こえたかな……。
そう思って、上原くんを見上げると彼は少しだけ、ほんのかすかに笑っていた。
「ああ」
そう一言だけ、返事をくれた。
それが嬉しくて、久しぶりに笑顔になる。
「蘭が、笑ってる……」
「うわ、めちゃ可愛い」
そう言った2人の声を聞きながら上原くんを見る。
彼は、少し顔を赤らめて軽く頷くと出て行ってしまった。
でも、私は満足。
空は、青くて涼しい風が吹いてる。