「歩夢!授業終わったよ!」


日差しが強く、蒸し暑い都会の教室で目を覚ますと、既に額は汗でぐっしょり。

「あさ…?」

「うーわっ…目覚め悪ぅ!てか、昼だし」

目の前にはあずさ。

「海は…?あれ?山だっけ?」

「海でも山でもないよ。はいっ、ヨダレ拭きな」

そう言ってハンカチを手渡してくれる。

うん、あずさはいいお嫁さんになるな。確実に。
それに比べて私はと言うと…。