Sourire✧

「瑠海、大丈夫か?」

桜の木で日影になっているベンチの所に座らせ、

心配したように顔を覗き込んで私に言う。

颯音の心配した顔と桜の木、爽やかな風が私の呼吸を整える。

「うん、大丈夫だよ!」

ニコリと笑って、ちゃんと颯音の目を見て言う。

なんか頭をかかえて、ボソリと言う。

「え、何か言った?」

「ううん、何も。」

本当かなぁ。

ちょっと、誤魔化されたような気がするなぁ。

それにしても…

「忘れ物って、何?」

「これ。」

薬の入れ物を差し出して言う。

「あっ!」

「何?」

「いや、なんでもない。」

何で今日、あんなに震えてしまったのか分かった!

薬、飲んでなかったからだ。

急いでいて、忘れてた。

それにしても、何で薬届けてくれたんだろ?

そこは、ありがたく感謝しとこ。

「どうしよう!?生徒会で話し合い中!」

「バカか、自分の事心配しれ〜」

ポコンと頭を軽く叩かれ、優しく怒ってくれる。

「でも、迷惑かけちゃうじゃん」

「お人好しめ」

よく、私の親友の澪海(れいあ)にも言われてたなぁ。

でも、全然そんな事ないのに。

私はただ、周りの人が嫌な思いしたり、迷惑をかけたくないだけだよ。