Sourire✧

ーガチャ

「遅れてすいませ〜ん!」

嫌な空気を切り裂くように、人気者の空閑さんが入ってくる。

「空閑、生徒会からの呼び出しに遅刻するな〜」

空閑さんには愛想のあるような表情を見せる響さん。

嫌われてるんだなぁ。て、直感で思った。

「今日はメンバー用事あって来れない事になったし、空閑君も参加
で話し合いしよう。」

ええっと、それは、ちょっと…

メンツ的にも…

「桜乃さんは、なにか交流するのになんか良い案ある?」

交流かぁ…

「今人気な逃走中とか…」

「ブッ」

吹き出したのは、空閑さんだった。

「走るの苦手な人は苦痛だろ。桜乃、大人しそうなのにな〜。」

笑いながら、私に言う。

こんな地味な格好と演技してますけど、一応走るのはまぁまぁだし、

バカにされるほどでもなかった。

「やっぱり桜乃 瑠海は、奏狙い何じゃないか?」

えっと…、どういう意味でしょうか?

意味が分からなくて、頭が困惑する。

「ほら、否定しないし。」

「口ないみたいだな。 」

少し軽蔑したような目でニヤリとした顔で笑って。

そんな様子を見て、ゾクッとする。

ーストン

あぁ、ダメだ。

力が抜けて、全身が震える。

ーガチャ

「失礼します。瑠海の忘れ物を渡しに来ました〜「て、どうした?」

礼儀正しく入る颯音だけど、私の様子を見て顔色がすぐに変わった。

「今日は、瑠海体調悪いので帰らせて貰いますね。」

私の体を「よいしょ」と、持ち上げ奏さん達に頭を下げる。

「は、はやと?」

空閑さんは、何かを口にしたように見えたけれど、

今の私には分からなかった。