4月、凍えるような寒さが和らいで過ごしやすい気温になった。
私と刹那は第一志望の高校に受かって一緒に通っていた。
「永遠〜、おはよ!」
「おはよ、唯。どうしたのそんな息切らして」
「だってクラス違うからちょっとでも永遠と長くいたくて〜。
って、やばこんな時間。じゃあバイバイ、また昼休みに」
「うん」
受験勉強を頑張った唯も合格しけど、クラスが離れてしまって悲しい。
でも、中学と違って校区が広がったから私のことを「ヤクザの娘」という目で見る人がいないから気が楽。
クラスメイトとだいぶ馴染めてきたし、高校生活は楽しめそうだ。
──と思っていた矢先。
「永遠ちゃん!なんかイケメンが呼んでるんだけど!?」
「……はい?」
「とりあえずイケメンなの!来てきて!」
昼休み、クラスの友達が私の腕をガシッと掴んで走り出した。
クラスにいた人はなんだなんだと騒ぎ出して注目の的に。
嫌な予感がしながらついて行ったら、駐車場に堂々と大きなバイクがあった。
そのバイクのそばに立つ赤い髪の男。げっ……元黒帝の隆二さんだ。
今年の3月に黒帝は辞めたらしいけど、私になんの用?
私と刹那は第一志望の高校に受かって一緒に通っていた。
「永遠〜、おはよ!」
「おはよ、唯。どうしたのそんな息切らして」
「だってクラス違うからちょっとでも永遠と長くいたくて〜。
って、やばこんな時間。じゃあバイバイ、また昼休みに」
「うん」
受験勉強を頑張った唯も合格しけど、クラスが離れてしまって悲しい。
でも、中学と違って校区が広がったから私のことを「ヤクザの娘」という目で見る人がいないから気が楽。
クラスメイトとだいぶ馴染めてきたし、高校生活は楽しめそうだ。
──と思っていた矢先。
「永遠ちゃん!なんかイケメンが呼んでるんだけど!?」
「……はい?」
「とりあえずイケメンなの!来てきて!」
昼休み、クラスの友達が私の腕をガシッと掴んで走り出した。
クラスにいた人はなんだなんだと騒ぎ出して注目の的に。
嫌な予感がしながらついて行ったら、駐車場に堂々と大きなバイクがあった。
そのバイクのそばに立つ赤い髪の男。げっ……元黒帝の隆二さんだ。
今年の3月に黒帝は辞めたらしいけど、私になんの用?