「はは、ガン無視?いい度胸してる」



刹那は自傷気味に笑った。

かつて友達だった快にあんな態度とられたら、傷つくに決まってるよね。

友達だった刹那を無視するくらいだもん。

私なんてもっと憎いだろうな。



「永遠」



私は死んだ晴ちゃんとお母さんを知っているから。

心を開いて、人に見せない弱い所を見せたのに、守れなかったから。



「……永遠」

「え?」

「帰ろう、みんなが心配する」

「うん」



後悔は私を縛り付けて動けなくする。

刹那に腕を引かれてやっと動くことができたのに、身体が重い。

まだ快のこと好きなんだと思って、何も変わらない自分が嫌いで悔しかった。