あれから2年、いろいろ変わった。
私と刹那は中学3年生になった。
でも、快は中学校にずっと来ていない。
音信不通で今どこで何をしているのかも分からない。
2年前、初めて快に拒絶された日、訳が分からなくてお父さんに相談したら、梟っていう情報屋に快のことを聞いてくれた。
1週間して返事が来たけど、お父さんはすぐには話してくれなかった。
むしろ『知らなくていいこともある』と言って話してくれる気配もなかった。
だから私は食い下がって何度もお願いした。
すると1ヶ月後お父さんは根負けして、包み隠さず話してくれた。