放課後、唯の家に初めてお邪魔した。
「えぇっ、かわいい〜!」
リビングにいた母猫と、まだ目も開いてない小さな命を目の前にして大きい声が出てしまった。
「触ってもいいよ」
「いいの?」
そっと手を差し伸べると、母猫は私の手を舐めた。
すると1番端っこにいる赤ちゃんの黒猫がプルプルふるえながら私の手をよじのぼってきてミャアミャア鳴いている。
「この子がいい!」
「おっ、永遠本当に飼うの?」
「……お母さんに聞いてみる」
そういえば子猫を見に行くとは言ったけど、飼いたいとは家族に伝えてない。
私はスマホを取り出してお母さんにかけた。
『はーい、どうしたの永遠』
聞き慣れたお母さんの明るい声。
私は意を決して口を開いた。
「お母さん……あの。
今すぐじゃないんだけど、猫を飼いたいなって思ってて……」
『ああ、なんだぁ。いいんじゃない?』
「え?いいの?」
あっさりOKをもらってこっちがびっくりした。
『永遠小さい頃から猫ちゃんすきだったもんね。
ていうか、わたしはあんまりに真剣な声だったから誘拐でもされたのかと思った〜』
「もう、お母さん物騒すぎ……」
笑いながら誘拐とか言うから私は苦笑いだ。
お母さんって時折こういうところに『姐さん』って感じが出るんだよね。
「唯、オッケーもらえた」
「なはは、許可もらえるの早っ」
「うん、私も驚いた」
「よかったじゃん。じゃあこの子は荒瀬家のにゃんこになるんだね。
早速決まってよかった」
とにかく、唯の言う通り決まってよかった。
それからいろいろ準備もあるから、と1ヶ月後にもらい受けることが決まった。
「えぇっ、かわいい〜!」
リビングにいた母猫と、まだ目も開いてない小さな命を目の前にして大きい声が出てしまった。
「触ってもいいよ」
「いいの?」
そっと手を差し伸べると、母猫は私の手を舐めた。
すると1番端っこにいる赤ちゃんの黒猫がプルプルふるえながら私の手をよじのぼってきてミャアミャア鳴いている。
「この子がいい!」
「おっ、永遠本当に飼うの?」
「……お母さんに聞いてみる」
そういえば子猫を見に行くとは言ったけど、飼いたいとは家族に伝えてない。
私はスマホを取り出してお母さんにかけた。
『はーい、どうしたの永遠』
聞き慣れたお母さんの明るい声。
私は意を決して口を開いた。
「お母さん……あの。
今すぐじゃないんだけど、猫を飼いたいなって思ってて……」
『ああ、なんだぁ。いいんじゃない?』
「え?いいの?」
あっさりOKをもらってこっちがびっくりした。
『永遠小さい頃から猫ちゃんすきだったもんね。
ていうか、わたしはあんまりに真剣な声だったから誘拐でもされたのかと思った〜』
「もう、お母さん物騒すぎ……」
笑いながら誘拐とか言うから私は苦笑いだ。
お母さんって時折こういうところに『姐さん』って感じが出るんだよね。
「唯、オッケーもらえた」
「なはは、許可もらえるの早っ」
「うん、私も驚いた」
「よかったじゃん。じゃあこの子は荒瀬家のにゃんこになるんだね。
早速決まってよかった」
とにかく、唯の言う通り決まってよかった。
それからいろいろ準備もあるから、と1ヶ月後にもらい受けることが決まった。