狼姫と野獣

「お前もある程度気に入られてんだろ。
よかったな将来が保証されて」



それは、どういう意味で言ってんだ?

まったく意図が読めない。

すると不意に悲しげな表情で俺を見つめる。



「永遠には明るい場所が似合う。俺たちの世界にはいて欲しくない」

「……」

「二度と永遠の手を離さず、導いてやってくれ。それが父親からの唯一の願いだ」

「はい」

「永遠を悲しませることがあれば……その時は覚悟しろよ」

「分かってます」

「ほう、俺を相手に笑うか。根性は一丁前だな」



あれだけ怖かったのに自然と出た笑顔。

そんな俺を見て帝王は満足気に笑った。