晴ちゃんとの出会いは私を変えてくれた。
私も頑張らなきゃって前向きになれて、周囲の声もあまり気にならなくなった。
晴ちゃんと会って1か月後には、唯以外にも友達ができて学校生活が楽しかった。
「晴がまた会いたいって言ってるんだけどさ、来る?」
晴ちゃんに感謝しなきゃ──そう思っていたら快の方からまた誘ってくれた。
今日で快の家にいくのは4回目だ。
「ねえ、荒瀬永遠で合ってる?」
校門で快を待っていたら誰が近づいてきた。
振り返るとそこに居たのは、金髪の男の子。
綺麗な顔をしているのに、目が鋭くて得体がしれない。
この人……刹那に言い寄っていた黒帝の人間だ。



