無事に2人の着付けが終わってお披露目タイム。
お父さんは毎年のようにお母さんを褒め倒してデレデレ。
いつも通りの幸せそうな姿。
それなのに今は苦しい。
だめだな私、頭では分かってるのに。
いいなぁ、私だって快と触れ合いたい。
私ばっかり我慢して苦しい。
わがままを声に出したくて、でも言えないから喉の奥につっかえて息苦しい。
「壱華さんの振袖、永遠が着付けしたんでしょ?すごいね」
「……ありがとう」
そんな時、琥珀は私の顔を覗いて笑いかけてくれた。
……あ、気を使わせちゃった。
でも変化に気がついてくれたことが嬉しい。
優しいなあ、琥珀。
「やだ、琥珀がイケメンすぎて俺が惚れそう」
すると、ちょっかいをかけるためにわざわざ早起きした刹那が琥珀に近寄る。
「……チッ」
「無言で威嚇すんなよ。新年早々怒ってたら福の神が逃げていくぜ?」
「うるせぇ、俺が琥珀のこと本気だって知ってる上でふざけたこと抜かすな」
「はぁーい」
刹那はおめでたい正月なのに例年通り、挑発に乗ったお兄ちゃんとバチバチしてた。
はあ、ほんと懲りないな。
でも今日くらい怒るのやめよう。
大人になったらきっとこういう光景を見ることもなくなるだろうし。
お父さんは毎年のようにお母さんを褒め倒してデレデレ。
いつも通りの幸せそうな姿。
それなのに今は苦しい。
だめだな私、頭では分かってるのに。
いいなぁ、私だって快と触れ合いたい。
私ばっかり我慢して苦しい。
わがままを声に出したくて、でも言えないから喉の奥につっかえて息苦しい。
「壱華さんの振袖、永遠が着付けしたんでしょ?すごいね」
「……ありがとう」
そんな時、琥珀は私の顔を覗いて笑いかけてくれた。
……あ、気を使わせちゃった。
でも変化に気がついてくれたことが嬉しい。
優しいなあ、琥珀。
「やだ、琥珀がイケメンすぎて俺が惚れそう」
すると、ちょっかいをかけるためにわざわざ早起きした刹那が琥珀に近寄る。
「……チッ」
「無言で威嚇すんなよ。新年早々怒ってたら福の神が逃げていくぜ?」
「うるせぇ、俺が琥珀のこと本気だって知ってる上でふざけたこと抜かすな」
「はぁーい」
刹那はおめでたい正月なのに例年通り、挑発に乗ったお兄ちゃんとバチバチしてた。
はあ、ほんと懲りないな。
でも今日くらい怒るのやめよう。
大人になったらきっとこういう光景を見ることもなくなるだろうし。



