「ぶっはは、さすが琥珀の弟、おもしろいじゃん」



そう思ってたらご本人が登場した。

するとお兄ちゃんは表情を変えて刹那を睨む。

あーあ、警戒されちゃってるじゃん刹那。



「やっぱりいるじゃねえか刹那。
てか琥珀のこと呼び捨てすんな」

「はあ?いちゃ悪いの?」



挑発する刹那と睨み合うお兄ちゃん。

こんな所でいがみ合わなくても、そう思ったら「失礼しまーす」ってわざとその間を通って琥珀さんは家に上がった。

ふたりはバツが悪そうに顔を背ける。

すごい、琥珀さんの方が一枚上手だ。

頑固なお兄ちゃんとあまのじゃくな刹那を相手にすんなり場を治めるなんて。

……琥珀さんっていったい何者?