狼姫と野獣

今なら私も素直になれる気がする。

意を決して口を開いた。



「快、あの……今度クリスマスプレゼント渡したいって言ったら迷惑?」



好きの気持ちを形にしたくて提案してみる。

快は眉を上げて驚いた顔をした。



「俺、何も返せねえからいいよ」

「あるよ、返せるもの」

「何?」

「快の作ったご飯食べたい……」



快は私をじっと見つめて固まった。

するとみるみるうちに耳まで赤くして目を逸らす。



「永遠、それ狙って言ってんの?」

「そんな器用じゃないよ」

「我慢できなくなるからやめろ……」

「……好き」

「知ってるから、追い打ちかけるな」



気持ちが抑えきれなくて全部口から出てしまう。

快は制服の袖で顔を覆って照れた顔を隠す。

我慢ってどういうこと?これ以上追い打ちをかけるとどうなるの?

探究心と好奇心が理性を刺激する。

だけど、一方的でも手放しに気持ちを伝えられる関係になれたんだからこれ以上望んじゃダメ。

私は深呼吸をして快と向かい合った。