狼姫と野獣

命日に出会ってしまった日から快は変わった。

それはとてもいい方向に。

だからこそ甘えたな私は欲張りになってしまう。


「早く会いたいなぁ。結局髪切ったのに見てもらってないし」

『……家族は大事にしろよ』

「うん、分かってるよ」


遠回しに軽はずみな発言を注意される。

分かってるけど私だけ会いたいのかなって少し寂しくなる。


『俺も会いたい。だから今は我慢しよう』

「え……」

『会ったら言いたいことがあるから、覚えといて』


じゃあそろそろ桐谷帰ってくるから、って電話を切った快。

聞き間違いじゃないよね、快が初めて会いたいって言ってくれた。

やっと進展した気がして気がつくと笑ってた。

嬉しくてどうにかなりそうでベッドにダイブして枕に顔を押し付けた。