side 桐谷


快の家族の命日から3日過ぎた。

永遠とはあれ以来連絡を取ってない。

とりあえず百鬼の件を片付けない限り安全じゃないから全部ケリ着いてから快と会わせるつもり。

この時期の快はたまり場の倉庫に来て寝てる。

家にいるより雑音があるから安心できるって。

独りだと嫌でも家族のこと考えるから。



「……なんか騒がしくね?」



それにしても部屋の外が騒がしい気がする。

仲間内でケンカしてる?いや、もしかすると傘下に下ったはずの百鬼の連中が乗り込んできた?

とにかく快を起こそう、そう思った瞬間勢いよくドアが開いた。



「快さん、大変です!」



顔をのぞかせたのは黒帝のメンバー。

快はむくりと起き上がりドアの向こうから聞こえた喧騒に顔をしかめる。



「……百鬼の連中か?」

「違います、荒瀬刹那がカチコミに来ました!」