「やだ倖真、感じ悪ーい」
「いいから切ってよ。俺も雰囲気変えて涼風にお兄ちゃんかっこいいって言ってもらうから」
かと思えばシスコンが発揮されただけみたい。
涼さんは「ウチの子は素直でかわいいねえ」と言いながら倖真を椅子に座らせる。
「いいけど、そんな調子で涼風に彼氏できたらどうすんの?」
「たぶん俺泣く……」
「へえ、そこは反対しないの」
「涼風が好きになった男なら認めてやらないと。
俺はいつでも味方でありたいから」
シスコンを拗ねらせてる倖真だけど、結局は心配性で家族想い。
荒瀬組に関わる人間はみんな普通じゃない。
特に幹部レベルになると死と隣り合わせの生活を送ってる。
だから家庭内ではせめて普通でありたい、きっとみんなこう願ってる。
自分をさらけ出せる場所があるって大事だな。
「涼ちゃーん、ただいまぁ」
ふと、玄関から男の人の声がした。
足音が近づいてきてその人はリビングに姿を現す。
それはお父さんの弟・颯馬おじさんの姿をだった。
「いいから切ってよ。俺も雰囲気変えて涼風にお兄ちゃんかっこいいって言ってもらうから」
かと思えばシスコンが発揮されただけみたい。
涼さんは「ウチの子は素直でかわいいねえ」と言いながら倖真を椅子に座らせる。
「いいけど、そんな調子で涼風に彼氏できたらどうすんの?」
「たぶん俺泣く……」
「へえ、そこは反対しないの」
「涼風が好きになった男なら認めてやらないと。
俺はいつでも味方でありたいから」
シスコンを拗ねらせてる倖真だけど、結局は心配性で家族想い。
荒瀬組に関わる人間はみんな普通じゃない。
特に幹部レベルになると死と隣り合わせの生活を送ってる。
だから家庭内ではせめて普通でありたい、きっとみんなこう願ってる。
自分をさらけ出せる場所があるって大事だな。
「涼ちゃーん、ただいまぁ」
ふと、玄関から男の人の声がした。
足音が近づいてきてその人はリビングに姿を現す。
それはお父さんの弟・颯馬おじさんの姿をだった。



