狼姫と野獣

刹那は「片割れの永遠だけは失いたくない」って真剣な顔でそう言った。

双子だもんね、私だって刹那がいない人生なんて考えられないよ。

いずれ自立して離れ離れになったとしても死別は違う。

それだけは絶対に避けなきゃいけない。

孤独に弱い私たちはきっと生きていけない。


刹那のいう通りだ。もっと慎重にならなきゃ、そう思った矢先──手に持っていたスマホが震えた。

まさか、快?

そう思いながらスマホを開いたら表示されたメッセージの送り主は唯だった。

……なーんだ、勘違いしちゃって恥ずかしい。


「……なに、永遠変な顔して」

「別にー?明日唯がデートしよって誘ってくるから楽しみだなって」

「そうなんだ、俺も同行していい?」

「ダメです〜2人っきりでデートだもん」


刹那は私のスマホ画面を覗いてきていつもの調子に戻った。

唯には「もちろん行くよ!」って返信してとりあえず快のことは考えないことにした。