狼姫と野獣

すると2人の顔がこっちに向く。


「桐谷って、ピーマン嫌いなの?」

「なんだよ悪い?」

「かわいいね」


笑いながらそう言ったら桐谷は「え……」と面食らってまさかの赤面。

あれ、すごい意外な反応。


「……ピーマン刻むわ」

「待ってやめろって!俺食べられなくなるから!」


快はその隙に冷蔵庫を開けてピーマンを探すフリをする。

大慌ての桐谷に対して「入れてほしくねえなら邪魔だからあっち行け」と冷静に一言。

桐谷は疑心暗鬼になって「ピーマン入れたら絶交な!」と釘をさしながらしぶしぶこっちに来た。


「で、永遠はなんでここに?」


桐谷は私が座ってるソファの隣に来た。

質問してきながらキッチンを見てピーマンを使ってないか不安になってるのほんと面白い。


「……ちょっと家出」


しかし、そう言うと興味は完全に私に向いた。