狼姫と野獣

「永遠はその辺でくつろいでて〜」と桐谷が言うものだからリビングのソファに座って2人の様子を観察することにした。

こう見ると普通の男子。

とてもじゃないけど東日本一の勢力を誇る暴走族のトップには見えない。

快もバイク乗り回して警察とカーチェイスとかしてるのかな。

うーん、想像できないけど。


「あー、うっとうしい!」


ちょっとよそ見してたら快の大きな声が聞こえて驚いた。

桐谷に対して怒ってるっぽい。

あれ、今の今まで仲良さげだったのに一体なぜ?


「ちょっとからかっただけじゃん」

「お前いつもに増してクソうぜぇな」

「へ〜?ここ俺の家なのにそういうこと言っちゃうんだ?」

「うるせえオムライスの中に刻んだピーマン入れるぞ」

「マジでやめてそれだけは」


こそっと余計な口出しをしたらしい桐谷に快はイライラ。

でも不良のくせにピーマンを怖がる桐谷が面白すぎて「ふふっ」と笑ってしまった。