桃がせっかく質問をしてくれているというのに、桜はまともに答えることができなかった。今まで人とあまり話してこなかったせいだ。
「あっ……えっと……」
オドオドしてしまい、桜は何か言われるのではないかと怯えてしまう。しかし、桃は優しい顔のままだ。
「ここが桜ちゃんの部屋だよ」
桜の部屋は、女の子らしいピンク色のカーテンがつけられ、可愛らしいクマのぬいぐるみまで置かれている。
「素敵でしょ?このクマのぬいぐるみ、杏ちゃんの手作りなんだよ」
「そ、そうなんだ……」
私にはこんな部屋、似合わない。もしもクラスメートに見られたら間違いなく馬鹿にされるだろう。桜の手が小刻みに震えた。
「桜ちゃん」
不意に桃に手を取られ、鏡の前まで連れて行かれる。鏡には怯えた表情の桜と真剣な顔をした桃が映っていた。
「ここ、ジッと見つめてみて。自分自身とあたしが映っているでしょ?」
辛い時、最高の味方になれるのは自分自身と信頼できる仲間なんだよ。
「あっ……えっと……」
オドオドしてしまい、桜は何か言われるのではないかと怯えてしまう。しかし、桃は優しい顔のままだ。
「ここが桜ちゃんの部屋だよ」
桜の部屋は、女の子らしいピンク色のカーテンがつけられ、可愛らしいクマのぬいぐるみまで置かれている。
「素敵でしょ?このクマのぬいぐるみ、杏ちゃんの手作りなんだよ」
「そ、そうなんだ……」
私にはこんな部屋、似合わない。もしもクラスメートに見られたら間違いなく馬鹿にされるだろう。桜の手が小刻みに震えた。
「桜ちゃん」
不意に桃に手を取られ、鏡の前まで連れて行かれる。鏡には怯えた表情の桜と真剣な顔をした桃が映っていた。
「ここ、ジッと見つめてみて。自分自身とあたしが映っているでしょ?」
辛い時、最高の味方になれるのは自分自身と信頼できる仲間なんだよ。


