◇玖宇side◇ ─────1年前のとある夏の日。 ーパコーンッ! ーワァァァァ……。 ソフトテニス部のマネージャーとして参加した地区の予選大会。 「玖宇ちゃん、これお願い!」 「はい!」 「三波ー! ドリンク2本くれないかー?」 「はい!」 「ごめん、ベンチにタオル忘れた」 「取ってきます!」 高校1年生でまだ入部したてだった私は、初めての大会参加で、あちこち慌ただしく走り回っていた。 自校の応援する暇もないぐらい……。