うぅ、泣きそう〜

お気に入りの部屋着に着替えて、

宿題を持って、

穴を潜って侵入する。

コツコツと申し訳程度に窓をノックして部屋に入ると、

チカくんは机で勉強してて。

「なんか、久々だな。…どうした?」

「チカくんのせいだもん、…この1週間一人で勉強したらわからないとこばっかだった…見てくれる?」

違う、

本当はチカくんのせいじゃなくて、

チカくんに心配をかけた私のせいで。

でもチカくんは反論せずに困った顔して笑う。

「悪かったって。勉強してたのか、意外。」

そうでもして気を紛らわさないといつもチカくんといたから、

暇で寂しくなるんだよ…

あ、そうだ伝えないと!

「ねぇ、チカくん?嫌がらせ受けても、私大丈夫だからね?チカくんと話せない方が辛い…」

机で勉強するチカくんに近づいて、

いつからかチカくんにやめなさいって言われてやめたけど、

今回は寂しかったから見逃してほしい、

そう思いながら机に向かうチカくんに後ろから縋りついた。