「だから儂は、ハミル殿下出生の折にあれだけ廃嫡を訴えたというに」
さらに地方創生大臣は鼻息荒く聞き捨てならない台詞を続ける。
……もう、許せない!
大臣らに抗議すべく、口を開きかけた。
「これ、ゴルド。我らは曲りなりにも皇帝陛下を支える大臣じゃ、それは言ってはならん」
ところが私が声を発するより一瞬早く、財務大臣が地方創生大臣をピシャリと諫めた。
これまでの話の流れでてっきり財務大臣は地方創生大臣に賛同するとばかり思っていたから、この流れは正直予想外だった。
出鼻を挫かれた格好となった私は、あげかけた抗議の声を引っ込めた。
「ふ、ふむ。そうだな」
地方創生大臣は一応頷いてみせた。しかしその顔は不満を絵に描いたようで、彼が微塵も反省していないのは瞭然だった。
「時にゴルド、貴殿が言っておった先だっての――」
ふたりの大臣の話題が別に移っても、私の胸中でメラメラと燃え盛る怒りの炎が収まる気配はなかった。
さらに地方創生大臣は鼻息荒く聞き捨てならない台詞を続ける。
……もう、許せない!
大臣らに抗議すべく、口を開きかけた。
「これ、ゴルド。我らは曲りなりにも皇帝陛下を支える大臣じゃ、それは言ってはならん」
ところが私が声を発するより一瞬早く、財務大臣が地方創生大臣をピシャリと諫めた。
これまでの話の流れでてっきり財務大臣は地方創生大臣に賛同するとばかり思っていたから、この流れは正直予想外だった。
出鼻を挫かれた格好となった私は、あげかけた抗議の声を引っ込めた。
「ふ、ふむ。そうだな」
地方創生大臣は一応頷いてみせた。しかしその顔は不満を絵に描いたようで、彼が微塵も反省していないのは瞭然だった。
「時にゴルド、貴殿が言っておった先だっての――」
ふたりの大臣の話題が別に移っても、私の胸中でメラメラと燃え盛る怒りの炎が収まる気配はなかった。



