「そうだ! ねぇユリア、僕は皇宮裏に住まう猫たちにノミ除けのハーブをかけて、ブラッシングをしてやっているんだ。彼らの毛皮は、今では以前とは別物みたいに艶々になっているよ。当然、ノミだっていない。よかったら今度、撫でに来ない?」
「まぁ、猫たちにノミ除けのハーブとブラッシングを!? それでしたらぜひ一度、ご一緒させてくださいませ! 私もその猫たちを撫でてみたいですわ」
「よし、約束だ」
「はいっ!」
ユリアと約束をしながら、もしかすると彼女がモフモフの虜になる日もそう遠くないかもしれないと思った。
他にも、ユリアとたわいもない話をたくさんしながら、衣装櫃を手に玄関ホールと皇太后様の居室近くまで四度、行ったり来たりと繰り返した。
「はい。衣装小物が入った最後のこれが一番重いから気をつけて」
そうして皇太后様の居室があるひとつ前の区画に差し掛かったところで、慎重に四個目の櫃をユリアの手に渡す。
「ありがとうございます、ヴィヴィアン様」
「どういたしまして。それから、もし困ったことがあったら僕に相談して欲しい」
「え?」
「まぁ、猫たちにノミ除けのハーブとブラッシングを!? それでしたらぜひ一度、ご一緒させてくださいませ! 私もその猫たちを撫でてみたいですわ」
「よし、約束だ」
「はいっ!」
ユリアと約束をしながら、もしかすると彼女がモフモフの虜になる日もそう遠くないかもしれないと思った。
他にも、ユリアとたわいもない話をたくさんしながら、衣装櫃を手に玄関ホールと皇太后様の居室近くまで四度、行ったり来たりと繰り返した。
「はい。衣装小物が入った最後のこれが一番重いから気をつけて」
そうして皇太后様の居室があるひとつ前の区画に差し掛かったところで、慎重に四個目の櫃をユリアの手に渡す。
「ありがとうございます、ヴィヴィアン様」
「どういたしまして。それから、もし困ったことがあったら僕に相談して欲しい」
「え?」



