皇宮使用人の仕事の早さと的確さには、これまで何度も唸らされている。だけどマクシミリアン様の居室の扉を開き、茶器と茶菓子の一式が用意されているのを目にした瞬間は目を丸くした。
……えぇぇえっ!? 仕事、はやっ!
私たちがおしゃべりに花を咲かせながらゆっくり移動してきたとはいえ、このスピード感は尋常ではない。
「わぁ~、おいしそうだね!」
「あぁ、急誂えだがなかなかだな」
マクシミリアン様とハミル殿下は別段驚いた様子もみせず、早々に応接ソファに腰を下ろした。
……そうか。皇宮使用人たる者、この程度は難無く熟して然るべきということか。
私もマクシミリアン様の近習として、ますます気を引き締めていかなくちゃ! ゴクリと喉を鳴らしつつ、私はひとり決意を噛みしめた。
香り高い紅茶とバラエティに富んだ色とりどりの菓子を囲み、お茶会は和気あいあいと進んだ。
「兄様は半年前にお会いした時は近習なんて付けていなかったよね。いつの間に付けたの?」
……えぇぇえっ!? 仕事、はやっ!
私たちがおしゃべりに花を咲かせながらゆっくり移動してきたとはいえ、このスピード感は尋常ではない。
「わぁ~、おいしそうだね!」
「あぁ、急誂えだがなかなかだな」
マクシミリアン様とハミル殿下は別段驚いた様子もみせず、早々に応接ソファに腰を下ろした。
……そうか。皇宮使用人たる者、この程度は難無く熟して然るべきということか。
私もマクシミリアン様の近習として、ますます気を引き締めていかなくちゃ! ゴクリと喉を鳴らしつつ、私はひとり決意を噛みしめた。
香り高い紅茶とバラエティに富んだ色とりどりの菓子を囲み、お茶会は和気あいあいと進んだ。
「兄様は半年前にお会いした時は近習なんて付けていなかったよね。いつの間に付けたの?」



