「マクシミリアン様! ずっと政務室に篭もりきりで心配していました。お仕事にひと段落ついたのですか!?」
自ずとマクシミリアン様に話し掛ける声は弾み頬が緩んだ。
最近は顔を合わせる機会がめっきり減っていたから、正直、偶然の鉢合わせはかなり嬉しい。視線はどうしても背中から覗くモコモコの尻尾にいってしまうが、ゆらゆらとした動きを二往復ほど追ったところで、太陽みたいな金の瞳に向け直した。
「まぁ、そんなところだ……」
マクシミリアン様はなんとも歯切れ悪く答え、スッと目線を外してしまう。その言動に、微かな寂寥感を覚えた。
直後、マクシミリアン様が隣のハミル殿下に目を留めて驚きの声をあげた。
「ハミルじゃないか!! お前、皇宮に来ていたのか!?」
「うんっ、今さっき着いたところだよ! 僕もね、アンジュバーン王国のガブリエル国王陛下をお迎えするのに来たんだ!」
「水臭い奴だ。知らせてくれれば、なにを置いても出迎えに立ったものを。それで、皇太后……いや、母上も一緒なのか?」
自ずとマクシミリアン様に話し掛ける声は弾み頬が緩んだ。
最近は顔を合わせる機会がめっきり減っていたから、正直、偶然の鉢合わせはかなり嬉しい。視線はどうしても背中から覗くモコモコの尻尾にいってしまうが、ゆらゆらとした動きを二往復ほど追ったところで、太陽みたいな金の瞳に向け直した。
「まぁ、そんなところだ……」
マクシミリアン様はなんとも歯切れ悪く答え、スッと目線を外してしまう。その言動に、微かな寂寥感を覚えた。
直後、マクシミリアン様が隣のハミル殿下に目を留めて驚きの声をあげた。
「ハミルじゃないか!! お前、皇宮に来ていたのか!?」
「うんっ、今さっき着いたところだよ! 僕もね、アンジュバーン王国のガブリエル国王陛下をお迎えするのに来たんだ!」
「水臭い奴だ。知らせてくれれば、なにを置いても出迎えに立ったものを。それで、皇太后……いや、母上も一緒なのか?」



