獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!

「フッ」
 ガブリエルがかしましく騒いでいるが、所詮奴の叫びは選ばれなかった負け犬の遠吠えだ。若干、チクリと胸にくるものがあったが、鼻で嗤って気づかない振りをした。
「モフモフ虎尻尾、サイコーか……はぁ~っ、はぁ~っ」
「……」
 俺の尻尾をスリスリしながらヴィヴィアンがこぼす少々変態じみた息づかいと呟きも、同様に気づかない振りをした。
 俺が尻尾のオマケだと? いいや、そんなのはこれからたっぷりと時間をかけ、尻尾こそがオマケだと、じっくりとっくりしっぽりヴィヴィアンに気づかせてやればいい!
「あ~~もう、モフモフ最高――!!」
 誰がなんと言おうと、ヴィヴィアンが選んだのは俺。ならば俺は、どこまでもヴィヴィアンと共にゆく――!

END