……あれ? 今、陛下の頭に虎耳ってあった? 一瞬、そんな疑問が脳裏を過ぎった。しかしすぐに、髪と角度的なもので見えなかったのだろうと結論付けた。
そうして掛布を引き上げたきり、起き上がる気配のない陛下に対し、再び起床を促す。
「陛下、お目覚めの時間です!」
「聞こえている。すぐに支度する。お前は出て行け」
そう言いながらも、陛下は岩のように固まったまま、身じろぎひとつしない。その様子に、ピンとくる。
これは間違いなく二度寝をしてしまうパターンだ!
私は陛下の掛布に手を伸ばし、再三の起床を促した。
「起きていただくまで出て行くわけにはいきません。時刻は午前六時を回りました。起きてお支度をなさいませんと――」
「何度も言わすな。すぐに部屋から出ろ。これは命令だ」
陛下の厳しい声が空気を切り裂く。陛下から湧きあがる怒りの波動が、ピリピリと痛いくらいに肌を刺す。
「っ!! 申し訳ありません!」
私は叫ぶように謝罪を口にして、弾かれたように駆け出していた。
――バタンッ!
そうして掛布を引き上げたきり、起き上がる気配のない陛下に対し、再び起床を促す。
「陛下、お目覚めの時間です!」
「聞こえている。すぐに支度する。お前は出て行け」
そう言いながらも、陛下は岩のように固まったまま、身じろぎひとつしない。その様子に、ピンとくる。
これは間違いなく二度寝をしてしまうパターンだ!
私は陛下の掛布に手を伸ばし、再三の起床を促した。
「起きていただくまで出て行くわけにはいきません。時刻は午前六時を回りました。起きてお支度をなさいませんと――」
「何度も言わすな。すぐに部屋から出ろ。これは命令だ」
陛下の厳しい声が空気を切り裂く。陛下から湧きあがる怒りの波動が、ピリピリと痛いくらいに肌を刺す。
「っ!! 申し訳ありません!」
私は叫ぶように謝罪を口にして、弾かれたように駆け出していた。
――バタンッ!



