「……いいだろう。俺の留守中の意思決定をお前に一任しよう。すぐに公式な委任状を認める。それからお前は先の台詞の中で『皇太后様の罠によって』と言ったな。それはまるで皇太后がヴィヴィアン誘拐を企てた首謀者だと知っている口振りだ。お前は一番最初に『廃位を求める一連の状況』について俺の『耳に入れたい』と言っていたな。皇太后主導で一連の排斥行動がなされた証拠でも手に入れたか?」
猶予している間を惜しみ、即座に政務机に向かって紋章入りの用紙に筆を走らせながら問いかけた。
俺がカロスから皇太后が首謀者だという報告を受けている時、扉は閉ざされていた。ならば財務大臣は、別の情報ソースから皇太后の関与を把握しているのだ。
猶予している間を惜しみ、即座に政務机に向かって紋章入りの用紙に筆を走らせながら問いかけた。
俺がカロスから皇太后が首謀者だという報告を受けている時、扉は閉ざされていた。ならば財務大臣は、別の情報ソースから皇太后の関与を把握しているのだ。



