あの日以降、俺を取り巻く周囲の状況は百八十度も変わり、俺の廃位を求める声は日に日に高まっていた。
しかし、自身の進退がかかった状況に勝るとも劣らないほど俺を悩ませ、胸を狂おしく締め付けているのがヴィヴィアンの失踪だった。
……三日前のあの日、混乱の最中にあって警邏は行方知れずとなったヴィヴィアンの足取りについて、通り一遍の状況捜査のみで失踪事件として処理をした。アンジュバーン王国への対応等で物理的に体が空かなかった俺は、それを日を跨いでから事後報告で聞かされた。
だが、俺には分かる。ヴィヴィアンは絶対に職務を放棄して失踪したりしない。ならば彼女は、己の意思に反し、誰がしかの手で連れ去られたのだ――。
すぐに私的に有する隠密部隊に捜索を命じた。彼女の安否が気がかりでならず、細切れにあがってくる報告を注視しながら、ここまで一睡も出来ずにいた。
しかし、ようやく展望が拓けてきた。彼女の足取りが浮き彫りになってきたのだ。
そしてこの後、部隊からヴィヴィアンの居所に関する詳細な報告がもたらされる予定だった。
しかし、自身の進退がかかった状況に勝るとも劣らないほど俺を悩ませ、胸を狂おしく締め付けているのがヴィヴィアンの失踪だった。
……三日前のあの日、混乱の最中にあって警邏は行方知れずとなったヴィヴィアンの足取りについて、通り一遍の状況捜査のみで失踪事件として処理をした。アンジュバーン王国への対応等で物理的に体が空かなかった俺は、それを日を跨いでから事後報告で聞かされた。
だが、俺には分かる。ヴィヴィアンは絶対に職務を放棄して失踪したりしない。ならば彼女は、己の意思に反し、誰がしかの手で連れ去られたのだ――。
すぐに私的に有する隠密部隊に捜索を命じた。彼女の安否が気がかりでならず、細切れにあがってくる報告を注視しながら、ここまで一睡も出来ずにいた。
しかし、ようやく展望が拓けてきた。彼女の足取りが浮き彫りになってきたのだ。
そしてこの後、部隊からヴィヴィアンの居所に関する詳細な報告がもたらされる予定だった。



