「そんな! どうしてマクシミリアン様の『耳なし』を明かして廃位に追い込むなんて非道なことができるんですか……!」
「あら、アンジュバーン王国との交渉決裂という最悪の結果で国民の信用を裏切ったのだから、責任を取るのは当然のことでしょう」
憤りを抑えきれず思わず声をあげたら、皇太后様は私の態度こそ不満だとでも言うように唇を尖らせた。
「まぁいいわ。それでね、あなたにお願いがあるのよ。あなたには、アンジュバーン王国のガブリエル陛下のところに行って欲しいの」
「なっ!?」
なにか目的があって攫ったのだろうと思っていたが、まさかアンジュバーン王国に行けと言われようとは考えてもみなかった。
「あら、アンジュバーン王国との交渉決裂という最悪の結果で国民の信用を裏切ったのだから、責任を取るのは当然のことでしょう」
憤りを抑えきれず思わず声をあげたら、皇太后様は私の態度こそ不満だとでも言うように唇を尖らせた。
「まぁいいわ。それでね、あなたにお願いがあるのよ。あなたには、アンジュバーン王国のガブリエル陛下のところに行って欲しいの」
「なっ!?」
なにか目的があって攫ったのだろうと思っていたが、まさかアンジュバーン王国に行けと言われようとは考えてもみなかった。



