「ヴィヴィアン様! その『鮮魚センター』への連絡役を、ぜひ私にさせてくださいませ!」
ありがたい申し出だった。しかし漁港まで往復するとなれば、一時間以上はかかる。皇太后様付きのユリアが持ち場を離れて向かうリスクは、あまりにも大きい。
「だが、それでは――」
「全て承知の上です。その上で、ヴィヴィアン様のお力になりたいのです!」
私が口にしかけた憂慮は、他ならないユリア自身がピシャリと遮った。
「ユリア……」
「それからヴィヴィアン様、目覚めぬあなたのお着替えや身回りのことを手伝わせていただいたのは私です」
っ!! 唐突に告げられた言葉の意味に気づき、キュッと喉が詰まった。
「あなたが纏う不可思議な魅力の正体が分かり、驚きはありましたが、それ以上にストンと納得させられました。……むしろ、ヴィヴィアン様が女性と知り一層メラメラと燃えると申しますか。萌えの新境地に目覚めたと申しますか。と、とにかく! 私、誰にも言いませんからご安心くださいませ! この件は皇太后様にも伝えてはおりません!」
ありがたい申し出だった。しかし漁港まで往復するとなれば、一時間以上はかかる。皇太后様付きのユリアが持ち場を離れて向かうリスクは、あまりにも大きい。
「だが、それでは――」
「全て承知の上です。その上で、ヴィヴィアン様のお力になりたいのです!」
私が口にしかけた憂慮は、他ならないユリア自身がピシャリと遮った。
「ユリア……」
「それからヴィヴィアン様、目覚めぬあなたのお着替えや身回りのことを手伝わせていただいたのは私です」
っ!! 唐突に告げられた言葉の意味に気づき、キュッと喉が詰まった。
「あなたが纏う不可思議な魅力の正体が分かり、驚きはありましたが、それ以上にストンと納得させられました。……むしろ、ヴィヴィアン様が女性と知り一層メラメラと燃えると申しますか。萌えの新境地に目覚めたと申しますか。と、とにかく! 私、誰にも言いませんからご安心くださいませ! この件は皇太后様にも伝えてはおりません!」



