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「聞いて、ラヴィス。やっと薬が完成しそうなの」
城に来て五日目の昼、残された猶予は今日で終わりだ。
リフレッシュの甲斐あってか調合が上手い具合に進み、ようやく希望の光が見えてきた。仕上げに使う薬草を蒸らして加えれば、明日の提出に間に合うだろう。
ほぼ完成を待つだけとなった今、私はラヴィスの庭に来ていた。
陛下に許可をもらい、時間ができるたびに庭へお邪魔しているが、ラヴィスも気まぐれに顔を出してくれるので、まるで本当の友達になったような気分になる。
そして、庭で過ごすうちに気がついた。使用人たちは、ラヴィスを見かけるたびに青い顔をして遠ざかる。私が頭を撫でているのをみると、硬直して震えるのだ。
陛下が“あの獣”と呼んでいたのは、皆が近づかないからなのだろうか。
そりゃあ、冷酷な陛下のペットとなればむやみに触ったりできないだろうし、大型の獣に噛まれたらひとたまりもないため怖がるのもわかる。
この子も、ひとりぼっちなんだ。
「聞いて、ラヴィス。やっと薬が完成しそうなの」
城に来て五日目の昼、残された猶予は今日で終わりだ。
リフレッシュの甲斐あってか調合が上手い具合に進み、ようやく希望の光が見えてきた。仕上げに使う薬草を蒸らして加えれば、明日の提出に間に合うだろう。
ほぼ完成を待つだけとなった今、私はラヴィスの庭に来ていた。
陛下に許可をもらい、時間ができるたびに庭へお邪魔しているが、ラヴィスも気まぐれに顔を出してくれるので、まるで本当の友達になったような気分になる。
そして、庭で過ごすうちに気がついた。使用人たちは、ラヴィスを見かけるたびに青い顔をして遠ざかる。私が頭を撫でているのをみると、硬直して震えるのだ。
陛下が“あの獣”と呼んでいたのは、皆が近づかないからなのだろうか。
そりゃあ、冷酷な陛下のペットとなればむやみに触ったりできないだろうし、大型の獣に噛まれたらひとたまりもないため怖がるのもわかる。
この子も、ひとりぼっちなんだ。



