ラヴィスは、初めて会った生き物でもみるような瞳でこちらを見つめた。
撫でるのを許しているのは陛下だけだったとか?でも、噛んだりする気配はないし、大丈夫かしら。
そのとき、首元に光る黒い輪に気がつく。
「あなた、ベルナルド陛下のチョーカーとお揃いの首輪をしてるのね。ふふ、可愛い」
「ぐるる……」
もしかしたら、陛下はペットに溺愛するタイプ?そう考えると、怖いイメージだけだった彼が、少しだけヒトらしく思えた。
抵抗しないラヴィスに甘えて体を撫でていると、だんだん眠気に襲われる。
そういえば、この城に来てからは緊張して眠れなかった。もし、期限までに薬ができなかったら、きっと私は殺される。そう考えるたびに強い不安にかられて目が冴えたからだ。
あぁ、温かくて気持ちいいな。それに、モフモフの毛は柔らかくていい匂い。とても落ち着く。
いつの間にか、ぽふっと体を預けていた。抱きしめるように眠りについた後、ラヴィスは小さく喉を鳴らした。



