うなじに長い指が添えられて、引き寄せられた。初めて重なった唇は熱くてドキドキする。
キスの余韻に包まれながら目を開けると、柔らかい笑みが視界いっぱいに広がった。穏やかで甘い大好きな表情だ。
一度自分の気持ちを認めると、好きがあふれて止まらない。
幸せで胸が満たされたそのとき、背中の紐が解かれた。肩から腰にかけて編み上げていたはずの締め付けが緩み、はっとする。
「ベルナルド様?な、なにを」
「ドレスを脱げと言っただろう。その格好は気に入らん」
まさか、本気で?
慌てて抵抗するものの、首筋を甘噛みされて力が抜けた。ソファに仰向けで倒れ込むと、熱を帯びた黄金の瞳が色っぽく細まる。
「もう知っているはずだ。獣は獲物を逃がさない」
ずるい。どこまでも惚れさせていく。深い愛の込められたセリフにあらがえるわけがない。
刺激的な口説き文句に思考がとろけて、二度目のキスを落とされた。



