私のセリフに、彼女は顔をこわばらせた。
ゲストとして招いたエピナント国の陛下と騎士団を始末する計画があると知っているようだ。やはり、国ぐるみの企みらしい。
内部事情を話した私を味方だと認識したのか、一気に警戒が薄れる。
ため息をついたメイドがぽつりと口を開いた。
「こんなこと、本当は許されないわ。いくらエピナントへの侵攻を目論んでいるといっても、ゲストを手にかければ大きな争いの火種になってしまう」
メイドの言葉に心臓が鈍く音を立てる。
すべてはエピナント国の兵力を削ぎ、統率をとっている冷酷な獣を暗殺するためだ。第二の故郷が戦火にまきこまれる危機を察して血の気が引いた。
ここでベルナルド様達を助けられなければ、被害はさらに大きくなるだろう。
阻止するには、敵の動きを探る必要がある。出来る限り、メイドから暗殺計画の詳しい方法を聞き出したい。
「この国の幹部は、ベルナルド陛下達を酔わせて殺すつもりなのよね?また、お酒として仕込むのかしら?」



