「ありがとう、健吾……。 みんなも、本当にありがとう……」 すっかり鼻声になったあたしを みんなが、からかって笑う。 こんな出来事もいつか 「なつかしいね」ってふり返るときが来るのかな。 そのときはどうか、あなたたちと一緒にふり返ることができますように。 嬉しいことも 悲しいことも みんな大切な思い出にして。 かけがえのない一瞬を あたしは何度でも、心に刻むんだ。 【END】